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何もしなくてもズキズキ痛む(初診時露髄症例)

症例基本データ

患者:

36才 男性

初診:

1999/2/27

主訴:

右下7番が1ヶ月前から冷たいものがしみていた。来院の1~2週間前からは、何もしなくてもズキズキと痛んだ。


  • 右下奥歯 一か月前から冷たいものがしみる。1~2週間前からは、何もしなくても痛みがでてきた。
    (1999/2/27)

  • 初診時のX線写真。髄角はう窩と交通しているようだ。
    (1999/2/27)

  • 無麻酔下でフリーエナメル質を除去。歯質の切削は必要最少量とする。近心髄角が1mmほど露髄していた。
    (1999/2/27)

  • 歯髄保護の術式1-bで対応。
    MN + CABIOSによる第1層覆髄。
    (1999/2/27)

  • MN + Fuji LININGBOND LCによる第2層覆髄。
    (1999/2/27)

  • 抗菌的歯髄保存療法後のX線写真。1週間後、「痛みは全く感じなかった。夜も痛まなかった」という。
    (1999/2/27)

  • 4か月後、Re Entry時の所見。一部露髄を認めたため、再度抗菌的対応を行った。
    (1999/7/3)

  • 臨床症状の消失を確認して修復治療に入る。残存健全歯質は切削していない。(7-1.と比較)
    (1999/7/3)

  • 同部のX線写真。歯髄症状は認めず、根尖部の所見にも変化はない。
    (1999/7/10)

治療方針

無麻酔下での抗菌的歯髄保存療法。右下7番の健全な歯質は可能な限り保存する。

症例のポイント

この症例のように隣接面を含む深く広範なう蝕の場合は、抗菌的なアプローチの際に薬剤の辺縁漏洩による薬効の消失に十分注意しなければならない。効果が認められず臨床症状が消失しない場合は、テクニカルエラーの可能性を含めて、再度初めから取り組むと好結果が得られる場合もある。

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