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夜中に激痛で目が覚めた(歯髄の保護)

症例基本データ

患者:

31才 男性

初診:

2002/4/13

主訴:

奥歯の強い痛み。


  • 2週間前から痛みを感じていた。昨晩は激痛で目が覚めた。
    (2002/4/13)

  • 無麻酔下でフリーエナメルを除去。これ以上追及すると大きく露髄する(既に一部露髄を認める)。
    (2002/4/13)

  • 左下5番のx線写真。う蝕は広範で深い。炎症は歯髄へ波及していると思われる。
    (2002/4/13)

  • 歯髄保護の術式2で対応。MN + New Apatite Liner Type Ⅱ。
    (2002/4/13)

  • 同術式2-c。MN + Fuji Liningbond LCでう窩を完全に封鎖した。
    (2002/4/13)

  • 1ヵ月後のX線写真。歯髄はVitalで臨床症状は認めず。初回治療後、「完全に痛みは無くなりました」という。
    (2002/5/15)

  • 6ヵ月後、Re-entry。残置した軟化牙質は硬化傾向。再度抗菌的対応。
    (2002/11/16)

  • 更に6ヵ月後、違和感が完全に消失したのを確認して修復した。写真は初診後2年9ヵ月の口腔内所見。
    (2005/1/15)

  • 左下5番のx線写真。術後2年11ヵ月経過。臨床症状は全く無い。
    (2005/3/5)

治療方針

歯髄保存で臨むものの、う窩が深く露髄を伴う歯髄組織への炎症の波及が考えられるため、今後強い痛みが発現すれば抜髄へ移行する可能性について確認の上で治療に入る。

症例のポイント

抗菌的処置で24時間以内にう窩の細菌は完全に死滅すると言われており、それと同時に臨床症状は消失した。しかしこの症例のようにう窩が深い症例では、十分な観察期間を経て修復治療へ入ることが賢明だ。歯髄および健全な天然歯質が可能な限り保存できた。

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