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矯正的歯根挺出法 ⑤ [Orthodontic Root Extrusion ⑤]

症例基本データ

患者:

37才 女性

初診:

2012(H24)/1/6

主訴:

右上の奥歯が欠けた。抜かずに治療したい。


  • 初診時所見
    (2012/1/6)

  • 右上4・5の歯冠は大きく崩壊し、歯冠の原型をとどめない。歯根は歯肉に埋もれていた。
    (2012/1/13)

  • 幸い歯根の長さは充分にあり、矯正的歯根挺出法を応用して歯の保存が可能と診断し、根管治療へとすすむ。
    (2012/1/6・2012/2/18)

  • 根管治療後、歯根挺出装置(2歯同時挺出)を作製し口腔内に装着。
    (2012/4/2)

  • 同部のx-ray所見。1ヶ月と5日で充分に挺出されている。
    (2012/4/2・2012/5/7)

  • 歯根挺出に伴い持ち上げられた付着歯肉を局部麻酔下で部分切除し、臨床的歯頚線を一致させる。
    (2012/5/7)

  • その後、歯肉形態の治癒を確認後接着性Metal coreを装着する。
    (2012/10/12・2012/6/29)

  • 最終補綴物を装着。右上4・5は抜歯することなく保存された。
    (2012/10/19・2014/8/29)

  • 術後8年目の所見を示す。審美的・機能的・X-ray所見共に安定している。
    (2020/4/10)

治療方針

右上4・5の歯冠が大きく崩壊してから来院された。歯冠の崩壊は歯肉縁下深くまで及び、他院で「抜歯」の診断を受けている。しかしながらX-ray所見では矯正的挺出法を応用するに充分な歯根があり患歯保存の方針とした。

症例のポイント

・口腔内所見で大きく歯冠が崩壊している症例でも、X-ray所見で充分な歯根が確認できるケースでは、矯正的歯根挺出法を応用して患歯を保存できる。
・術後8年を経て、患歯周囲の歯槽骨は極めて安定。矯正的歯根挺出法は、歯の保存にとって極めて有効な治療手段と思われる。
・抜かずに再びご自身の歯で咀嚼できるならば、患者さんにとってこれに勝る喜びはない。
・抜歯して、両隣の歯を削るブリッジやインプラントを避けることが出来た。

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